何かを作るなかで、いつも頭の片隅にあることは、「文化と精神の在り方」をどのように抽出するかである。どんな時代、どんな場所、人々は多様な『あそび』を残してくれた。それは生命活動に直接は関係のないものだが、時代や場所に縛られずに“人間を人間たらしめる” ものであり、文化とそこに宿る精神性を反映している。私は日本の俗文化に注目してリサーチしている。作品に中心となるようなストーリーは設定せず、見る者がそのヴィジュアルから俗文化に潜む精神性をかんじて、見る者の個人の記憶の断片と重なり合うようなものを作りたい。
Private HP ☞ meerkat-girl.tokyo
1998 鹿児島県生まれ
2017 多摩美術大学絵画科油画専攻入学 (-2019)中退
2019 東京藝術大学絵画科油画専攻入学
現在東京を拠点に活動中
足裏ZOOMラジオ体操
The ZOOM-radio-calisthenics with sole of the foot
ラジオ体操は戦争の記録か記念品か遺品か
ラジオ体操は日本独自のもの。
幕末から富国強兵のために広げられた。
裸足文化は日本独特のもの。
玄関のたたき台は魔除けであり、不潔なものを排除するために作られた。
2020年、COVID-19により世界的にソーシャルディスタンスが新しい生活様式となった。
ZOOMというアプリを使って、あらゆるコミュニケーションを図ることが強制された。
ステイホームにより家で長時間裸足で過ごす。
東京では今日も家の外では見えない敵が、感染者を増やしている。
この足で、誰かに会いに行ったり、誰かとどこかに行ったり、
そんな当たり前の日々がいつか戻ってくることを願う。
Ohtani big drawing